平成30年10月。
La toile(トワール)は、香川県三豊市高瀬町下麻地区にたたずむ一日一組貸切の一軒宿として誕生しました。
築50年になるオーナの母方の生家をリノベーションしたもの。
オーナーが幼少期より呼びなれた地名「麻」を由来に、フランス語で「麻布」を意味するLa toileと名づけられました。
La toileは広い里山の敷地の中にある一軒家。
北側には築山や池を有する日本庭園が、南には日本的な里山の景色が広がります。
1,000㎡の敷地には、オリーブや桜、梅、柿、そして多くの木が植わっています。
建物は四季折々の表情を見せる庭の真ん中にあり、古き良き日本のたたずまいを見せます。
家の隣には伝統的な日本のお寺があり、景観に花を添えます。
建物の中は、モダンにリノベーションされたリビング・ダイニングと、和のテイストそのままの和室、そして洋風の寝室があります。
リビングには薪ストーブが備えられ、冬の滞在をより楽しみなものに変えます。
あわせて、伝統的な日本の縁側もあり、縁側の前には藤棚があります。
藤の花が咲くシーズンには、縁側での時間もお楽しみください。
CONCEPT
La toileは、日本が高度成長期に入り始めた1950年代に建てられた、里山にたたずむ一軒家。
漆喰と土壁、木と鉄。
建物を構成する天然の材質の質感を活かしながら、いかに「50年」という時間の経過をいかにうまく取り込むか。
苦心の末たどり着いた答えが、アメリカンモダニズムの旗手、ルドルフ・シンドラーの代表作「シンドラーハウス」でした。
かの有名な建築家「フランク・ロイド・ライト」の弟子にして、数多くの有名建築を手がけたシンドラー
一見日本家屋かと見紛う「シンドラーハウス」は、木や土壁、土間や木戸を有し、一見モダン建築の旗手が手掛けた建物とは思いいたりません。
しかし、屋外との一体感や広いパティオなど、随所にモダンデザインの息吹を感じることができます。
それは、さながらアメリカの中に発現した日本家屋のようで、その実日本家屋とは異なる設計思想で建てられた、いわばモダンと日本文化の融合です。
1950年代という時代へのオマージュ、そして日本家屋とモダニズムの融合。
高瀬町下麻地区という、観光とはかけ離れた地域に現れた隠れ宿として、La toileは皆様をお待ちしています。